フランス・イタリア・スイスを中心に、ヨーロッパ各地では土地の気候や牧草、職人の手仕事が重なり合い、まったく表情の異なるチーズが生まれます。材料は驚くほどシンプル——乳と食塩だけ。それでも、地域が変われば香りも食感も余韻もまるで違うのは、自然の力がそのまま味わいに映し出されるからです。

ここでは、そんなヨーロッパのチーズを「種類ごとの特徴」とともにお楽しみいただけるようにまとめました。たとえば、しっとりと溶けるような口どけの白カビチーズは、やさしいミルク感ときめ細かい香りが魅力。濃厚で奥深い風味が広がる青カビチーズは、ワインと合わせたときに一層豊かな表情を見せてくれます。
一方、ハード・セミハードタイプは料理の幅が広く、削ったり焼いたり、小さく切ってワインのつまみにしたりと、日々の食卓に寄り添う万能さがあります。ウォッシュタイプは香りの奥に繊細な旨みがひそみ、ゆっくり時間をかけて味わうほど魅力を増すチーズ。
ミルクの種類によっても個性が変わります。牛乳はバランスのよさ、羊乳はコク深い甘み、ヤギ乳はすっきりとした香りと余韻が特徴で、料理や飲み物との相性も大きく広がります。

チーズは、切り方や温度、合わせる飲み物やパンによって驚くほど表情が変わります。カマンベールに蜂蜜を添えたり、青カビを少し溶かしてソースにしたり、ハードチーズを削って温野菜に散らしたり——それだけで食卓が豊かに広がります。ワインだけでなく、紅茶やコーヒー、日本酒とのペアリングも近年注目されています。

DELICEMEDでは、ヨーロッパ現地の味わいをそのまま楽しんでいただけるよう、ご注文ごとにホールから丁寧にカットし、新鮮な香りと風味をお届けしています。
どのチーズも、あなたの食卓の小さな旅のきっかけになりますように。お気に入りの一品を、ゆっくりと探してみてください。