2025/10/19 18:35

「グラスフェッド(grass-fed)」

という言葉を、最近よく耳にするようになりました。

直訳すれば「草を食べて育った牛」


でも、ただの飼育方法の違いではありません。


実は、この牧草で育てる”という昔ながらの飼育スタイルこそが、チーズの香りと味わいを決める根本なのです。




🐄 牧草飼育=自然のサイクルに沿った牛の暮らし


グラスフェッドの牛は、一年を通して牧場でのびのびと草を食べ、太陽の光を浴びて過ごします。
彼らの食事は自然の草のみ。穀物を中心とした飼育(グレインフェッド)とは対照的です。


その結果、ミルクに含まれる脂肪酸のバランスや香りが豊かになり、味が“草原のように清々しい”と評されます。



一方、グレインフェッド(穀物飼育)は、牛を短期間で太らせるために設計された現代的な方法。
効率的ではありますが、ミルクの風味は穏やかで均一になりがちです。


グラスフェッドは、スピードよりも自然との調和を重んじる「スローな美味しさ」


だからこそ、ミルクには深いコクと香ばしさが生まれるのです。





🌿 アニマルウェルフェアの視点から


グラスフェッドの飼育は、アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方にも通じています。

牛が自然な行動を取りながら健康に育つことで、結果的により健やかで香り高いミルクが生まれます。


この考え方は、フランスやイタリア、スイスといった伝統あるチーズ産地では昔から当たり前のこと。

つまり、グラスフェッドは「トレンド」ではなく、ヨーロッパの食文化が大切にしてきた“原点”なのです。





🧀 ミルクの違いが、チーズの香りを変える


グラスフェッドミルクのチーズは、香りの立ち方がまるで違います。

パルミジャーノならナッツのような香ばしさ、
ラクレットは熱を加えると深い甘みが、
そしてコンテには草花を思わせるやさしい香りが広がります。


それはすべて、牧草に含まれるハーブや花の香りがミルクへと移るから。
自然の香りを閉じ込めたチーズは、その土地の風景まで味わえるのです。





🍷 グラスフェッドを選ぶということ


チーズを選ぶとき、

「どの国のものか」
「どんな味か」

だけでなく、

「どんな牛から生まれたミルクなのか」

にも少し意識を向けてみてください。


それは、自然に寄り添った食のあり方を選ぶことにつながります。


そしてその味わいは、どこまでもまろやかで、どこか懐かしい。



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そんなグラスフェッドミルクの魅力を一度に味わえるのが、
DELICEMED「グラスフェッド チーズ3種セット」


パルミジャーノ・レッジャーノ24ヶ月、ラクレット、コンテ8ヶ月を各100gずつ詰め合わせ。


削る・溶かす・焼く
──3つの楽しみ方で、ヨーロッパの食卓をそのまま感じてみてください。


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DELICEMEDで扱うチーズの多くは、グラスフェッドミルクから生まれたもの。


草原で育った牛のミルクがもつ自然の香りと、職人の手仕事が重なって、一つひとつの味が生まれます。



そしてそのチーズは、大きなウィール(塊)からご注文のたびにカット
カットしたての香りと風味を、そのままお届けしています。


ほんの一口で、ヨーロッパの食卓へ旅をするような体験を。
それが、DELICEMEDの“グラスフェッドチーズのある暮らし”です。





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