2025/11/05 00:03
秋になると、街の香りが少しずつ変わっていきます。
コーヒーの湯気に混じるローストナッツの香ばしさ、
朝の空気に漂う、乾いた落ち葉の匂い。
香りが深くなる季節には、食卓にも“香ばしさ”を添えたくなります。
ナッツを砕いてサラダに散らしたり、バゲットにくるみバターを塗ったり。
ひと手間加えるだけで、味わいがぐっと奥行きを持ちます。
木の実の香りがもたらす、やわらかなぬくもり
ナッツやクルミの香りには、不思議と心を落ち着かせる力があります。
甘すぎず、重すぎず、でもどこか温かい。
秋の夜にそっと寄り添ってくれるような香りです。
そんな“木の実の香り”をまとうチーズがあります。
フランス南西部ペリゴール地方で作られる〈トム デ クロカン〉です。

クルミリキュールで磨き上げられるチーズ
このチーズは、仕上げの過程でクルミのリキュールを使って外皮を磨いていきます。
そのひと手間が、表皮にほのかな琥珀色の艶を与え、
ナッツのような香ばしさをチーズ全体にやさしく移していきます。

ひと口含むと、ミルクのやわらかな甘みの中に、
ローストナッツのような香ばしさがふわりと広がります。
その余韻は、赤ワインのタンニンや蜂蜜のまろやかな甘みと驚くほどよく合います。
まるで、秋の森の空気をそのまま閉じ込めたような穏やかさがあります。
ワイン、蜂蜜、バゲット。香りで楽しむ秋の食卓に。
〈トム デ クロカン〉は、フランス南西部ペリゴール地方で生まれたセミハードチーズ。
外皮をクルミリキュールで磨き上げることで、ほんのりとナッツの香ばしさをまといます。
口に含むと、ミルクのやさしい甘みとともに、木の実を思わせる深い香りが静かに広がります。
軽く温めて香りを立たせるのもおすすめです。
バゲットに蜂蜜をひとたらしし、このチーズを重ねれば、
甘みと香ばしさがやさしく重なり、心地よい余韻を残します。
赤ワインならピノ・ノワール、白ならシャルドネと好相性。
ナッツのニュアンスがワインの酸味をまろやかに包み込み、
グラスを傾けるたびに香りが少しずつ変化していきます。

強すぎない香り、でも確かな存在感。
まさに、秋の食卓に似合うチーズです。
木の実が香るこの季節、ゆったりとした夜に、
一枚のチーズで、香りの余韻を楽しんでみてください。
木の実の香りをチーズで楽しむという贅沢
ナッツやクルミの香ばしさを、
火を通すのではなく、時間の中で育てていく。
そんな手仕事の美しさを感じさせてくれるのが、この〈トム デ クロカン〉です。
秋の夜、グラスにワインを注ぎ、
チーズをゆっくりと味わうひととき。
それだけで、少し贅沢な時間になります。
商品のご紹介
フランス南西部ペリゴール地方で作られる〈トム デ クロカン〉。
放牧牛のミルクから生まれ、クルミリキュールで磨き上げることで、
ナッツのような香ばしさとやさしい甘みが広がります。
ワインやパン、蜂蜜との相性も抜群。秋の香りを感じるチーズです。
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編集後記
香りは、味よりも記憶に残るもの。
そして、チーズはその香りをもっとも豊かに伝えてくれる食べ物のひとつです。
トム デ クロカンを味わうと、
どこかで焚いた木の香りや、静かな秋の夕暮れを思い出すような気がします。
──世界を旅する、美味しい瞬間。
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