2025/11/02 12:22

ミルクの種類が変わるだけで、チーズの表情は驚くほど違う。



ミルキーでやさしい牛乳チーズ
キレのある山羊乳チーズ

そして、その2つを掛け合わせた“混乳チーズ”


今回ご紹介する〈パヴェ・ド・パリ(Pavé de Paris)〉は、まさにその“第三の味”を楽しめる、フランスでも珍しいブレンドタイプのチーズです。

小さな工房が守る伝統の技と、グラスフェッドミルクの自然な甘み。その一片には、パリ郊外の風土と職人の感性が詰まっています。



牛乳と山羊乳——2つのミルクが描く味の調和


それぞれのミルクがもつ個性

牛乳チーズは、まろやかでバターのようなコクと甘み。
一方、山羊乳チーズは、ほのかな酸味とミネラル感があり、香りの立ち方が軽やか。
この2つをブレンドすることで、〈パヴェ・ド・パリ〉には“ミルクのやさしさ”と“山羊乳の奥行き”が同居する、独特のハーモニーが生まれます。



混乳チーズが希少とされる理由

異なる種類のミルクを扱うのは、職人にとっても繊細な作業。
ミルクの脂肪分や水分量が違うため、混ぜる比率やタイミングを少しでも誤ると、風味が崩れてしまうからです。
この難しさこそが、混乳チーズが“通好み”といわれる理由。
〈パヴェ・ド・パリ〉は、熟練職人がミルクの状態を見極め、温度と湿度を細かく調整しながら、自然のままに仕上げています。


やわらかく、それでいて濃厚——パヴェ・ド・パリの味わい


食感と香りの描写

セミハードタイプでありながら、口あたりはやわらかくクリーミー。
カットした瞬間に、ナッツを思わせる香ばしさと、ミルキーな甘みがふわりと立ちのぼります。
舌の上でゆっくりと溶けていくうちに、甘さと旨み、そして山羊乳由来の軽やかな酸味がほどよく混ざり合い、
最後にキャラメルのような香りが静かに残ります。


チーズ通が虜になる“余韻の深さ”

一口食べて終わりではなく、後味に重層的な香りが広がる——これが混乳チーズの最大の魅力。
まるでワインのように、温度や時間とともに表情を変える味わい。
「今日はどんな香りに出会えるだろう」と思わせてくれる、そんな“変化のあるチーズ”です。





合わせる楽しみ——ワイン・フルーツ・パンとのマリアージュ


ワインと合わせるなら

白ワインなら、シャブリやソーヴィニヨン・ブランなどのミネラル感あるタイプを。
赤なら、果実味のあるピノ・ノワールがおすすめ。
ミルキーさとナッティな香ばしさが、ワインの酸味や果実感をやさしく引き立てます。


食卓での楽しみ方

・軽く常温に戻し、パン・ド・カンパーニュと一緒に。
・洋梨やいちじくなどのフルーツと合わせると、デザートのような優しい甘みが引き立ちます。
・はちみつやナッツを添えて、チーズプレートの主役にも。




DELICEMEDが届ける“切りたての香り”

〈パヴェ・ド・パリ〉は、DELICEMEDのセレクトポリシーそのものを象徴するチーズです。
ヨーロッパ各地の小さな工房から届くホールチーズを、ご注文ごとにカットしてお届け
グラスフェッドミルク本来の香りと風味を損なわず、まるで現地のフロマジュリー(チーズ専門店)で買ったような鮮度を感じていただけます。
口に入れた瞬間に広がる、自然のミルクの甘みと香ばしい余韻——。
その“できたての瞬間”を味わってもらうことこそ、DELICEMEDが大切にしていることです。





“第三の味”を食卓に

牛乳のまろやかさと、山羊乳の個性。
その2つが出会うことで生まれる“第三の味”〈パヴェ・ド・パリ〉。
一度口にすれば、もうどちらか一方には戻れない、唯一無二の味わいです。
ワインと合わせる夜にも、チーズプレートを囲む時間にも。
フランスの小さな工房が生み出した、繊細で豊かな美味しさを、あなたの食卓で。


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