2025/10/13 10:27

■ ゴーダチーズとは


オランダ南部のゴーダ地方で生まれた伝統的なセミハードチーズ。
世界中で愛されており、ミルクの優しい甘みとコク、バランスの良い味わいが特徴です。
熟成期間によって風味が大きく変化し、若いうちは柔らかくマイルド、
時間をかけて熟成させると、香ばしくナッティな旨みが増していきます。


■ 熟成で変わるゴーダの味わい


ゴーダチーズの面白さは、まるでワインのように“時間が味を育てる”こと。

熟成期間    味と食感の特徴
6ヶ月前後   ミルク感が残るやさしい味わい。トーストやサンドイッチに。
12〜18ヶ月   コクと香ばしさが増し、ナッティな風味が感じられる“食べ頃”。
24ヶ月以上   アミノ酸の結晶が生まれ、凝縮された旨みと深い余韻。


この中でも12〜18ヶ月の熟成は、
「やわらかさ」と「コク」のバランスが絶妙なタイミング。
焼いても溶けすぎず、削っても香りが立ちやすいのが特徴です。


■ ゴーダの“ナッティな香り”はなぜ生まれる?


熟成中にミルクのたんぱく質が分解され、アミノ酸と脂肪が反応して
ナッツやカラメルのような香ばしい香りが生まれます。
特に、牧草を食べて育った牛のミルク(グラスフェッドミルク)は、
香りがよりクリアで、余韻の長い味わいになります。


■ 食べ方のおすすめ


ナッティで旨みのあるゴーダは、
・ピザやグラタンなどの焼き料理
・リゾットやクリームパスタの仕上げ
・はちみつと合わせたおつまみプレート
にぴったり。
ワインだけでなく、ウイスキーや紅茶とも相性が良い万能チーズです。


■ 熟成ゴーダの代表例として知られる“プリマドンナ”


近年、オランダでは“熟成型ゴーダ”の人気が高まっています。
その代表格のひとつが「プリマドンナ(Prima Donna)」シリーズ。

イタリアンチーズの熟成技法を取り入れたスタイルで、
18ヶ月前後で食べ頃を迎えるタイプは、
ナッティなコクとしっとりとした口どけが共存しています。

熟成による香りや旨みの変化をゆっくりと感じながら、
少し厚めにカットして焼いたり、薄く削ってサラダにのせたり。
そんな“日常の小さな贅沢”を楽しめるのも、熟成ゴーダの醍醐味です。

もし「食べ頃のゴーダ」を探しているなら、プリマドンナのような18ヶ月熟成タイプがおすすめです。



■ まとめ


ゴーダチーズは「熟成で変化する味わい」が最大の魅力。
若熟のまろやかさ、18ヶ月熟成の香ばしさ、長熟の旨み凝縮。
自分の好みの“食べ頃”を見つけるのも、チーズを楽しむ醍醐味です。

チーズの世界は、知れば知るほど奥が深くて面白いもの。
このブログでは、これからも季節に合うチーズや、世界各地の美味しい話を少しずつご紹介していきます。

よかったら、また覗きに来てくださいね。